何と言ってもパソコン使いに必須のスキルが「タイピング」です。タッチタイピングを身につけると、手元を見ないで文字が打てますから、文字入力のスピードがアップします。
視点も画面(タイプ結果)に向いていますので、入力間違いにも気づきやすくなります。
また、文字の入力だけでなく「ショートカットキー操作」といって、マウスの代わりにキーボードからよく使う操作を命令するときにも役立ちます。
タッチタイピングを身につけるには、ホームポジションを意識して何度も練習し、キーの位置を指に覚え込ませる練習をします。
練習するときのコツやポイントを押さえながら続けて練習すれば、必ずマスターできるようになります。頑張りましょう。
タッチタイピング習得までの道のり
ホームポジションと各キーの位置把握、指の動かし方の練習をしましょう。
スムーズにできるようになったら、単語や文章の入力を練習します。
最後に力試しでレベルチェックをしてみましょう。
ホームポジションの練習
①ホームポジションに指を置く。
キーボードにはホームポジションという指を置く基本位置があります。キーボードの「F」キーと「J」キーを探して触ってみましょう。ポッチが付いているのがわかりますか?このキーが左右の人差し指を置く位置です。そこから一つづつ
中指 左手=D、右手=K
薬指 左手=S、右手=L
小指 左手=A、右手=;
のキーの上に置いていきます。
親指はスペースキーの上に添えておきましょう。これがホームポジションという、タイピングの際の指の基本位置です。
②キーをタイプする。
パソコンのキーボードのキー配列はアルファベットがバラバラに斜めに配置されています。これはQWERTY配列と言ってタイプライター時代からの伝統です。(ちなみに、なんとtypewriter〔タイプライター〕という文字は、全部1列に並んでいます!)
そして、この各キーごとにどの指でどのキーをタイプするかが決まっています。
このキーと担当する指の関係を覚えて、キーボードを見ないでタイプができるようにします。
タイプする時のポイントは、
動かす必要のある指だけホームポジションから離す
ということです。ホームポジションに残しておく指のキーのことを「アンカーキー」といいます。
全ての指がホームポジションから離れると、指を戻すときにキーの位置がわからずにキーボードを見てしまいます。アンカーキーとなる小指や人差し指をそのままにしておくことで、戻ってくる位置が分かりやすくなります。
③指をホームポジションに戻す。
タッチタイプを習得する際に一番大事なのが、この操作です。何らかのキーをタイプしたら、
指の位置を一旦ホームポジションに戻します。
どのキーもホームポジションの位置から、どの角度でどの程度の距離にあるかを把握するため、必ずホームポジションに戻ってから次のキーをタイプするようにします。
実際に練習してみましょう。タイピング練習のホームページがありますので、いろいろ試しながら続けて練習するようにしましょう。
●ホームポジションの練習に役立つサイト
実践タッチタイピング
http://azby.fmworld.net/usage/lesson/keyboard/typing/basic/roma.html
キーの横並び中段・上段・下段の3パターンと8本の指ごとの練習ができます。
みんなで楽しくスクイーク
http://etoys.jp/keyboard.html
各指ごとに練習ができます。画面がシンプルでわかりやすく作られています。
★練習するときのポイント
●手元を見ない
キーボードを見ながら練習すると目でキーの位置を覚えようとしてしまいます。ポイントは指先がキーの位置を覚えることです。頭でキーの位置が浮かんでから指を動かすより絶対に早く打つことができます。練習する際は画面にキーボードが表示されている状態にして練習すると良いでしょう。
●正しい姿勢で練習する
長時間でも疲れ無いように正しい姿勢でタイプするようにしましょう。
一般的には
・画面やキーボードを体の正面に置いて使う
・画面は目の高さに設定する。
・ディスプレイまでの距離は40cm以上
・肘の角度は90度
・イスに背中を付けない
手首を浮かせるのと机に置いてタイプするのと意見が別れるようですが、私は手首を置いたままタイプしてます。
手首を浮かせて入力すると、二の腕が疲れ、長時間のタイピングではだるくなって肩こりや偏頭痛にもつながりやすくなるとか、逆に手首をつけて入力していると肘や手首などの故障につながりやすいという意見もあります。
単語や文章の入力練習
こちらも楽しみながら練習できるサイトがありますので、いくつかご紹介します。
キッズタイピングゲーム
http://kids.goo.ne.jp/typing/
子供向けのタイピングゲームです。ことわざや熟語などゲームを勧めながら学習ができます。
P検
http://www.pken.com/tool/typing.html
キーの位置と動かす指を画面を見ながら練習できます。初心者向けです。
なるほどタイピング
http://www.naruhodo.net/kb/typing.html
文学作品を読みながらキーボード練習ができます。画面上にタッチキーの表示と運指表示があります。
皿打
http://neutralx0.net/sarada/play.html
食べ物を狙ってくるこびとさんをタイピングでやっつけるゲームです。キャラクターが可愛くてハマります。
レベルチェック、実力テスト
タッチタイプができるようになったら、レベルチェックをしてみましょう。
e-typing master 模擬試験
https://web.e-typing.ne.jp/fujitsu/mock/index.asp
e-typing 腕試しレベルチェック
http://www.e-typing.ne.jp/roma/check/
18段階のレベル判定でタイピングスキルが確認できます。
タイピングに自信が出てきたらチャレンジしてみましょう。
タイピングの資格
タイピングスキルを客観的に判断するような資格もあります。
- 公的資格
- ビジネスキーボード認定試験(日本商工会議所)
- キータッチ2000テスト(日本商工会議所)
- 民間資格
- パソコンスピード認定試験(日本情報処理検定協会)
- 日本語ワープロ検定(日本情報処理検定協会)
- イータイピング・マスター資格試験(イータイピング)
- 全商ワープロ実務検定(全国商業高等学校協会)
- パソコン入力スピード認定試験(全国商業高等学校協会)
- 毎日パソコン入力コンクール(毎日新聞社/日本パソコン能力検定委員会)
音声入力なども普及してきましたが、キータイプをしっかりマスターすることがパソコンに慣れる第一歩だと思います。ゆっくりでもいいのでしっかり身につけましょう。